統計検定準1級 合格のためのおすすめ参考書

統計検定準1級の出題範囲は幅広く、統計学の各種手法や、機械学習の応用分野についても出題されます。

また、統計検定2級相当の知識は前提となっており、さらに幅広い検定手法の理論と解釈方法を問われます。


統計の土台となる数学知識についても、統計検定2級はそこまで高度な数学知識は求められませんが、統計検定準1級はある程度の大学数学の知識がないと、試験に合格できません。

微積分や線形代数の基礎を理解することは、計算問題に対応するためにも、試験範囲を理解するためにも必要です。


統計検定1級も難しい試験になっていますが、統計検定準1級は出題範囲が幅広いため、対策が難しく別の難しさがあります。

統計検定準1級を受ける中で対策に使用した参考書をシェアできればと思います。


紹介する内容として、統計偏・数学偏・問題演習偏と3つに分かれています。

よかったら参考にしてください。



1. 統計編

1.1. 確率統計キャンパス・ゼミ


大学数学などわかりやすく解説してくれるマセマシリーズの統計学になります。

解説も丁寧で図などをたくさん使用しているので、簡単とは言えませんが数学が苦手でも進めることができます。

数理統計を進めていくうえで、最初の1冊目としておすすめです。


1.2. 入門統計解析


「確率統計キャンパス・ゼミ」の内容よりも1歩踏み込んだ内容の書籍になります。

ここの内容がおろそかになると、演習編で出てくる「統計学実践ワークブック」の内容が理解できずに終わってしまうため、ここで基礎を固めておくと良いと思います。


1.3. 多変量解析がわかる


上で紹介した2冊は数理統計よりの内容なので、多変量解析については別で対策が必要になります。

この書籍は多変量解析の内容が簡単な図と数式の両方で解説されていて、イメージとして理解できつつも、数式ベースでも理解できるので、統計検定準1級の対策に適した書籍になります。


2. 数学編

2.1. 大学基礎数学キャンパス・ゼミ


高校数学を忘れてしまっている方は、ここら辺から肩慣らしを始めるのがよいと思います。

マセマシリーズなので、図やグラフを使ってわかりやすく解説されています。


2.2. 微分積分キャンパス・ゼミ


マセマシリーズの微分積分の書籍になります。

統計を学ぶ上では微分積分を欠かせないので、微分積分は最低でも勉強しておく必要があると思います。


2.3. 線形代数キャンパス・ゼミ


マセマシリーズの線形代数の書籍になります。

統計検定準1級では、線形台数の知識が必要になってくるため、しっかりと基礎を固めておく必要があると思います。


2.4. 統計学のための数学入門30講


統計検定準1級を合格するためには、マセマの数学だけだと少し足りない箇所もあります。

こちらの書籍で足りない箇所を補完して、対策すると統計検定準1級の対策がスムーズになると思います。


3. 演習編

3.1. 日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック


統計検定の運営が出している公式の参考書になります。

統計検定準1級の幅広い範囲を1冊にまとめているので、少し解説が足りないところがあり初学者がこの1冊だけで統計検定準1級を合格するには難しいという印象です。

ただ、今までに紹介した書籍の内容が身についていれば、読みこなすことは可能だと思います。

試験勉強の羅針盤、演習問題を使用した理解度チェックに役立つ内容になっていると思います。


3.2. 日本統計学会公式認定 統計検定 準1級 公式問題集


統計検定の運営が出している公式の問題集です。

統計検定準1級の過去問が収録されているので、統計検定準1級で合格するためにはこの書籍で演習を積むことが必要になると思います。

過去問を通して統計検定準1級の得点力を高めるために使用するのが良いと思います。