1. 累積分布関数とは
を確率変数とするとき、
で定義される関数を累積分布関数と言います。
確率変数が離散型のときは、次のように定義されます。
確率変数が連続型のときは、次のように定義されます。
累積分布関数は次の性質を持ちます。
- のとき、 ※は単調増加します。
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2. 例題
確率密度関数が次のように与えられてたとします。
分布関数を求めるときは、3つの場合に分けて求めます。
のとき
※確率密度関数の範囲外なので、になります。
のとき
は確率密度関数の範囲外になるので、となります。
のとき
とは確率密度関数の範囲外なので、になります。
は確率密度関数の範囲内を積分した値となるので、全確率のとなります。
以上より、累積分布関数は次のようになります。
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