1. 条件付き確率関数
条件付き確率関数は、一方の確率変数の値が既知の場合に、もう一方の確率変数の確率分布を記述します。
具体的には、で与えられたときのの条件付き確率は次のように表されます。
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2. 条件付き期待値
条件付き期待値は、を与えられたときのの条件付き期待値は次のように定義されます。
離散型の場合
で与えられたの条件付き期待値は次のように計算されます。
連続型の場合
で与えられたの条件付き期待値は次のように計算されます。
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3. 条件付き分散
分散の公式を利用して計算します。
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4. 例題
例題として、次の同時確率分布を使用して、いろいろ計算してみたいと思います。
1. X=xが与えられたときの、Y=yの条件付き確率密度関数の計算
まず最初に、の周辺分布を計算します。
次に条件付き確率密度関数の定義に当てはめます。
2. E[Y|X=x]の計算
定義通りに計算していきます。
3. V[Y|X=x]の計算
を求めて、分散の公式に当てはめていきます。
分散の公式に当てはめて、分散を求めます。
4. E[ E[Y|X=x] ] = E[Y]が成り立つことを示す
となるので、は次のようになります。
を求めるために、の周辺分布を求めてからを計算します。
以上より、
となることを示すことができました。
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