1. ガンマ分布とは
ガンマ分布は、形状パラメーターと尺度パラメーターの二つのパラメータによって定義されます。
この分布は、非負の実数のみを値として取り、多種多様な形状を示すことができます。
形状パラメーターは分布の形状を、尺度パラメーターは分布の広がりを制御します。
ガンマ分布の確率密度関数 は次の式で与えられます。
ここで、 はガンマ関数を表します。
※以下、ガンマ関数について補足します。
ガンマ関数は階乗を一般化したもので、次のように定義されます。
ガンマ関数は次の性質を持ちます。
リンク
2. 期待値と分散
ガンマ分布の期待値と分散は次のようになります。
確率密度関数から期待値と分散を導出の詳細は、次の記事で解説しています。
リンク
3. モーメント母関数
ガンマ分布のモーメント母関数は次のようになります。
詳細な導出は次の記事で解説しています。
加えて、モーメント母関数から期待値と分散の導出も解説しています。
リンク
4. 指数分布との関係
形状パラメーターと尺度パラメーターときのガンマ分布は、パラメータの指数分布となります。
実際にガンマ分布に対してとしたときの確率密度関数を確認してみます。
これは、パラメータがのときの指数分布の確率密度関数と等しくなることがわかります。
リンク
5. カイ二乗分布との関係
形状パラメーターと尺度パラメーターのときのガンマ分布は、自由度のカイ二乗分布となります。
実際にガンマ分布に対して, としたときの確率密度関数を確認してみます。
これは、自由度のカイ二乗分布の確率密度関数と等しくなることがわかります。
リンク
6. まとめ
-
期待値
分散
モーメント母関数
リンク